
DTMでギターの音を入れたいんですけど、実機を持ってないんですよね…。ギター音源って種類が多すぎて、どれを選べばいいか全然わかりません!

いい質問です!ギター音源は「エレキ系」「アコギ系」「奏法特化系」で目的が全然違うんです。今回は2026年時点で本当に使えるギター音源10本を、無料・有料の両方から用途別に厳選して紹介しますね。
「ギターは弾けないけどギターの音を曲に入れたい」「リアルなカッティングやストラミングを打ち込みで再現したい」——DTMをやっていると、必ず一度はぶつかるのがギター音源選びです。しかも2026年現在、定番から最新AIサンプリング系まで選択肢が膨大で、初心者ほど迷いやすいジャンル。
この記事では、エレキギター音源・アコースティックギター音源・無料で使えるギター音源の3カテゴリに分けて、プロの現場でも使われる定番を中心に10本を比較・解説します。記事後半ではアンプシミュレーターとの違いや、打ち込みでリアルに聴かせるコツも解説。最後まで読めば、自分のジャンルにピッタリな1本が選べるはずです。
ギター音源の選び方|失敗しないための5つのポイント
ギター音源は「とりあえず定番を買う」では失敗することが多いジャンルです。まずは以下5つのポイントを押さえておきましょう。
1. エレキかアコギか、まず目的をハッキリさせる
ギター音源はエレキ用とアコギ用で設計思想が大きく異なります。エレキ用は基本的に「クリーンな出音+アンプシミュレーター」で最終的な音を作る前提、アコギ用はそのまま出したサウンドで完結するのが基本です。両方必要な場合は別々の音源を組み合わせるのが無難です。
2. 「サンプリング系」と「パターン/フレーズ系」を使い分ける
ギター音源には大きく2系統あります。1音ずつ奏法を打ち込むサンプリング系(Ample Sound、MusicLab、Orange Tree Samplesなど)と、MIDIパターンから即座にフレーズを呼び出せるパターン/フレーズ系(NI Session Guitarist、UJAM Virtual Guitaristなど)。自由度ならサンプリング系、スピード重視ならパターン系が向いています。
3. ジャンルとの相性を確認する
J-POP・シティポップなら Stratocaster系/Les Paul系、メタル・ラウド系なら多弦ギター専用音源、フォーク・弾き語りならマーチン系アコギ、とジャンルに最適化された音源を選ぶのが一番の近道。クロスジャンルで使いたい場合はキャラクターの異なる2〜3本を併用するのが正解です。
4. キースイッチ・奏法切り替えの操作性
ギター音源には「ハーモニクス」「ミュート」「スライド」「ハンマリング」などの奏法が大量に収録されています。これをキーボードの低音域キーで切り替える「キースイッチ方式」が主流ですが、音源によって操作体系が大きく異なるので、デモ動画を見て自分が触れそうか確認してから購入するのがおすすめです。
5. PCスペックとロード時間
ギター音源は容量が大きいものが多く(数GB〜数十GB)、SSDの空き容量とメモリ(RAM)消費量を事前にチェックしましょう。特にKontakt系の大型ライブラリは起動時のロードが重くなりがちです。
エレキギター音源おすすめ5選|定番から最新までを徹底比較
まずはエレキギター系の定番音源から5本を紹介します。どれも現場でよく使われる、信頼性の高いラインナップです。
1. Native Instruments Session Guitarist – Electric Sunburst
Native Instrumentsの Session Guitaristシリーズのエレキ版。Stratocasterを思わせる明るいシングルコイル系サウンドが魅力で、膨大なMIDIパターンを搭載。鍵盤1つでコードを押さえるだけでリアルなカッティングやアルペジオが鳴るので、弾き方が分からなくても即戦力になります。Kontakt Playerで動作するため、無料版Kontaktでも利用可能。
J-POP・シティポップ・ポップロック系で「とりあえずリズムギターを入れたい」ときにまず試すべき一本です。
2. MusicLab RealLPC 6
Les Paul Customをサンプリングした定番エレキ音源の最新版。MusicLabのRealGuitarシリーズは打ち込みのリアルさで長年定評があり、RealLPCもリード・カッティング・パワーコードすべてで高品質な出音を実現します。独自のTab Playerや、コードを自動判別してリアルな奏法にマッピングする機能を搭載。
ロック系のリードやバッキングで「打ち込み感を消したい」プロデューサー層に人気。エレキのリフ作りが劇的にラクになります。
3. Ample Sound Ample Guitar LP III
中国Ample Sound社のAmple Guitarシリーズから、Les Paul系音源のフラッグシップ。単音サンプリングの精度が非常に高く、ストラマー(コードをリアルに鳴らす機能)やRiff機能でバッキングも自動生成可能。CPの高さで絶大な人気があり、同社のAGT(Telecaster)、AGF(Stratocaster系)、AGM(アコギMartin)と揃えるユーザーが多いです。
4. UJAM Virtual Guitarist SPARKLE 2
UJAMのVirtual GuitaristシリーズはMIDIパターン駆動型で、1つ鍵盤を押すだけで超リアルなカッティングやバッキングが鳴るのが特徴。SPARKLE 2はファンキーなクリーンカッティングに特化したモデルで、シティポップ・ファンク・R&Bとの相性が抜群です。
UJAMシリーズは他にもハードロック向けのIRON、ヴィンテージロック向けのAMBER、ドリーミー系のSILK、現代ポップス向けのCARBONなど多数。「ギターを弾けない作曲家」に最もおすすめできるブランドです。
5. Heavier7Strings(Three-Body Technology)
7弦ギター専用のメタル特化型音源。アンプシミュレーター・キャビネット・マスタリングエフェクトまで内蔵しており、この1本で完結した重いメタルサウンドが出せます。ジェント(Djent)、プログレッシブメタル、ラウドロック系に圧倒的な強さを持ち、海外のモダンメタル系プロデューサーにも支持者が多い音源です。
アコースティックギター音源おすすめ5選|弾き語り・ポップス・劇伴向け
続いてアコースティックギター系の定番音源5本を紹介します。弾き語り風、ポップスのバッキング、劇伴BGMまで幅広く使えるラインナップです。
6. Native Instruments Session Guitarist – Strummed Acoustic 2
アコギのストラミング(かき鳴らし)に特化したSession Guitaristシリーズのアコギ版。バラード・ポップス・アンビエントで「ジャカジャカ」と鳴らすアコギが欲しい時に最高の1本です。前作Strummed Acousticから収録パターンとギターモデルが増強され、より幅広いジャンルに対応。
7. Native Instruments Session Guitarist – Picked Acoustic
こちらはアルペジオ・指弾き系に特化したアコギ音源。透明感のあるピッキングサウンドで、映画音楽やポストロック、アンビエント系ポップスに最適。Strummed Acoustic 2と併用することで、ストラミングと指弾きの両方をカバーできます。
8. Ample Sound Ample Guitar M III
Martin D-41をサンプリングした、Ample Soundのアコギフラッグシップ。キラキラした煌びやかなマーチンサウンドが出せる、弾き語り王道の音源です。ストラマー機能・Tab機能を搭載しており、コード進行を入れるだけで自然なアコギバッキングが生成できます。
9. MusicLab RealGuitar 6
MusicLab社のアコギ定番シリーズ最新版。スチール弦・ナイロン弦・12弦・クラシックギターの切り替えに対応し、1本で複数タイプのアコギをカバーできる柔軟性が魅力。プリセットされたBGMパターンも豊富で、劇伴・TVCM系作家にも根強い人気があります。
10. Orange Tree Samples Evolution Strawberry Acoustic
Orange Tree SamplesのEvolutionシリーズから、スチール弦アコギ音源「Strawberry」。奏法の細やかさで定評があり、ピッキングニュアンス・フレットノイズ・ストラミングアクセントまで精密に再現されています。「リアルさ」を最重視するならOrange Tree系は外せません。
主要ギター音源の比較表
| 音源名 | タイプ | 特徴 | おすすめジャンル |
|---|---|---|---|
| Electric Sunburst | エレキ/パターン系 | シングルコイル系、MIDIパターン豊富 | J-POP・ポップロック |
| RealLPC 6 | エレキ/サンプリング系 | Les Paul、Tab Player内蔵 | ロック・バラード |
| Ample Guitar LP III | エレキ/サンプリング系 | Les Paul、ストラマー機能 | 幅広いロック系 |
| UJAM SPARKLE 2 | エレキ/パターン系 | カッティング特化、MIDIドラッグ可 | シティポップ・ファンク |
| Heavier7Strings | エレキ/多弦メタル | AmpSim内蔵、7弦特化 | メタル・ラウドロック |
| Strummed Acoustic 2 | アコギ/ストラミング | ジャカジャカ系、パターン豊富 | バラード・ポップス |
| Picked Acoustic | アコギ/アルペジオ | 指弾き特化 | 劇伴・アンビエント |
| Ample Guitar M III | アコギ/サンプリング系 | Martin D-41サウンド | 弾き語り・フォーク |
| RealGuitar 6 | アコギ/マルチ | 4タイプ切替可能 | 劇伴・TVCM |
| Evolution Strawberry | アコギ/サンプリング系 | 奏法表現が精密 | 高品質BGM・作品 |
無料で使えるギター音源3選
「まずは試したい」「予算がない」という方のために、無料でダウンロードできる高品質ギター音源も紹介します。
Spitfire Audio LABS(エレキ・アコギ両対応)
映画音楽系老舗のSpitfire Audioが提供する無料ライブラリ。「Electric Guitar」「Peel Guitar」「Kalimba Guitar」など、ギター系だけでも複数のラインナップが揃っており、すべて無料で利用可能。アンビエント・劇伴・ローファイ系との相性が抜群です。
Ample Guitar M Lite II
有料版Ample Guitar M IIの機能制限版として提供されている無料アコギ音源。商用プロジェクトでも使える太っ腹仕様で、音質も無料とは思えないレベル。Ample Sound公式サイトから登録なしでダウンロードできます。
DSK Dynamic Guitars
老舗フリーVSTメーカーDSKが提供するマルチギター音源。Windows VST専用という制約はあるものの、エレキ・アコギ・クラシックギターを切り替えて使える汎用性が魅力。完全無料・登録不要で入手可能です。
無料ギター音源をもっと探したい方は、【2026年版】無料で使えるDTMプラグイン100選もあわせてチェックしてみてください。
ギター音源 vs アンプシミュレーター|違いと使い分け
ギター音源とよく混同されがちなのが「アンプシミュレーター」。役割が全く違うので、ここで整理しておきましょう。
- ギター音源(ソフトウェア音源):ギターの音そのものをMIDIで打ち込めるようにしたプラグイン。実機ギターがなくても音が鳴る。
- アンプシミュレーター:実機ギターを録音したオーディオ信号にアンプやキャビネット、エフェクターを通すためのプラグイン。単体では音が鳴らない。
つまり、「ギターを弾けない→ギター音源」「ギターを弾ける→アンプシミュレーター」が基本的な使い分けになります。ただしエレキ系ギター音源の場合、音源が出力するのは「アンプを通す前の素の音」のこともあり、アンプシミュレーターを組み合わせて最終的な音を作るケースも多いです。
アンプシミュレーター選びについては、【2026年版】アンプシミュレーターおすすめ10選で詳しく解説していますので、エレキ音源と組み合わせて使いたい方はあわせて参考にしてください。
ギター音源を打ち込みでリアルに聴かせる5つのコツ
ギター音源は買っただけでは「打ち込み感」が残りやすいジャンル。以下のテクニックを意識するだけで、一気にリアルに聴こえるようになります。
1. ベロシティに強弱をつける
全ての音符を同じ強さで打ち込むと、即座に「打ち込み」とバレます。1拍目を強め、裏拍を弱めに、など強弱のメリハリをつけましょう。
2. タイミングを微妙にずらす
人間の演奏は完全にグリッドに乗ることはありません。数msec単位でノートをずらすだけで、グッと人間らしさが出ます。
3. 奏法を混ぜる(ミュート・スライド・ハーモニクス)
ずっと単音を伸ばすのではなく、ミュート・スライド・ハンマリングなどの奏法を積極的に混ぜると、一気にリアルさが増します。キースイッチを活用しましょう。
4. ダブル・トラッキングでL/R振り分け
同じフレーズを微妙に変えて2回打ち込み、LとRにパンを振るダブル・トラッキングはバッキングギターの定番手法。厚みと広がりが劇的にアップします。
5. アンプシミュレーターやエフェクトを通す
エレキ音源は生の状態だとクリーンすぎるので、アンプシミュレーターで適切に歪ませたり、空間系(リバーブ・ディレイ)で音場を広げるのが必須。アコギも軽いリバーブを足すだけで雰囲気が一気に変わります。
ギター音源に関するよくある質問(FAQ)
Q. ギター音源はどこで買うのがお得ですか?
Plugin Boutiqueが最も安全でセール頻度も高くおすすめです。購入手順はPlugin Boutique買い方ガイドで詳しく解説しています。Native InstrumentsのSession Guitaristシリーズについては、NI公式サイトの「Holiday Sale」「Summer of Sound」などの大型セールが狙い目です。
Q. 1本目に買うギター音源は何がおすすめですか?
ジャンルによりますが、ギターを弾けない方ならUJAM Virtual Guitaristシリーズ(エレキ)かNI Session Guitarist Strummed Acoustic 2(アコギ)が最も挫折しにくい選択肢です。いきなりサンプリング系の大型音源を買うと、キースイッチの多さに挫折するケースが多いので要注意。
Q. ギター音源だけでプロっぽい音にできますか?
アコギなら単体でもプロ級の音が出せます。エレキはアンプシミュレーターや空間系エフェクトを組み合わせないと、どうしてもクリーンすぎる印象になるので、IK Multimedia AmpliTube・Neural DSP Archetype系・Native Instruments Guitar Rigなどと併用するのが一般的です。
Q. ギター音源はMacとWindowsどちらでも使えますか?
大手メーカー(Native Instruments、MusicLab、Ample Sound、Orange Tree Samples、UJAMなど)はすべてMac・Windows両対応です。ただしDSK Dynamic GuitarsなどフリーVSTはWindowsのみ対応のものもあるので、公式サイトで対応OSを必ず確認しましょう。
まとめ|目的に合わせて最適なギター音源を選ぼう
ギター音源は「エレキ/アコギ」「サンプリング系/パターン系」「無料/有料」のどれを選ぶかで使い心地が大きく変わります。最後にタイプ別のおすすめをまとめます。
- 初めての1本(弾けない人向け):UJAM Virtual Guitarist SPARKLE 2/NI Session Guitarist Strummed Acoustic 2
- J-POP・シティポップ作家向け:NI Electric Sunburst+Strummed Acoustic 2のセット
- ロック・メタル系:Heavier7Strings/Ample Guitar LP III
- 弾き語り・劇伴:Ample Guitar M III/RealGuitar 6
- とりあえず無料で試したい:Spitfire Audio LABS/Ample Guitar M Lite II
ギター音源はセール時期に買うと半額以下になることも多いので、DTMプラグインセール2026年カレンダーもあわせてチェックしながら、計画的に揃えていきましょう。

僕も過去、UJAMシリーズとSession Guitaristシリーズを組み合わせるだけで、ギターの打ち込みが一気にラクになりました。まずは目的に合う1本から試してみてください!


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