以前ご紹介した「DTMで曲が一気に垢抜けるもの(買え/やれ)」の無料版です。左の「貰え」は、今すぐ¥0で手に入る無料プラグイン8本。右の「やれ」は前回と同じ8つの習慣です。結局いちばん効くのは「やれ」のほうなので、そこは変えていません。
無料かどうか・バージョン・入手方法は、2026年10月21日に各公式サイトで確認した情報です。配布条件は変わることがあるので、ダウンロード前に公式ページでご確認ください。


🎯 自分の目的に合うプラグインだけ知りたい人は
早見表:「貰え」8本の役割と入手方法
| 製品 | 役割 | アカウント |
|---|---|---|
| Xfer Records OTT | マルチバンドコンプ | 不要 |
| iZotope Ozone Imager 2 | ステレオ幅 | 必要 |
| Youlean Loudness Meter 2(無料版) | ラウドネスメーター | 不要 |
| Vital(無料のBasicプラン) | ウェーブテーブルシンセ | 必要 |
| Valhalla Supermassive | リバーブ/ディレイ | 不要 |
| TDR Nova | ダイナミックEQ | 不要 |
| Decent Sampler | サンプル音源プレイヤー | メールアドレスの入力が必要 |
| iZotope Vinyl | ローファイ/質感 | 必要 |
アカウントが必要なのは、iZotopeの2本(Native Instrumentsアカウント)とVitalです。残りの5本は、登録なし、またはメールアドレスの入力だけで入手できます。
「貰え」:無料で手に入るプラグイン8本
「どれも無料なら全部入れればいい」と思いがちですが、増やしすぎると選ぶだけで時間が溶けます。まずはこの8本を、役割ごとに1本ずつ使えるようになるのがおすすめです。
1. Xfer Records OTT(マルチバンドコンプ)

何をするもの? 低域・中域・高域の3バンドに分けて、小さい音は持ち上げ、大きい音は抑えるコンプです。DEPTHつまみ1つで効き具合を決められます。
なぜ効く? シンセやドラムが「こもって前に出てこない」ときに薄くかけると、細かい成分が見えてきて一気に今っぽい音になります。かけすぎると平たく耳障りになるので、DEPTHは20〜40%あたりから試すのがおすすめです。
- 入手方法:Xfer Recordsの無料ソフトのページで、WindowsかmacOSのインストーラーを選んでダウンロードします。
- 公式ダウンロード:xferrecords.com/freeware
- アカウント:不要(公式ページから直接ダウンロード)
- 確認したバージョン:v1.37(2026年10月21日時点)
2. iZotope Ozone Imager 2(ステレオ幅)

何をするもの? 音の左右の広がりを広げたり狭めたりできるプラグインです。広がりを目で確認できるメーターも付いています。
なぜ効く? パッドやコーラスを少し広げるだけで、曲全体に奥行きが出ます。逆にベースやキックを狭めると、低音がまとまって安定します。メーターを見ながら調整できるので、広げすぎにも気づけます。
- 入手方法:iZotope公式の製品ページから無料で入手し、Native Instrumentsのアカウントでサインインして、Native Accessからインストールします。
- 公式ダウンロード:www.izotope.com/products/ozone-imager
- アカウント:必要(Native Instrumentsアカウント+Native Access)
- 確認したバージョン:v2.3.0(2026年10月21日時点)
3. Youlean Loudness Meter 2(無料版)(ラウドネスメーター)

何をするもの? 曲の音量をLUFSという単位で測るメーターです。瞬間・短時間・曲全体の音量と、トゥルーピーク(本当の最大値)が確認できます。
なぜ効く? 「音量を揃えて比べる」をやるときに、耳だけに頼らず数字で揃えられます。リファレンス曲と自分の曲の差が数字で見えるので、音圧の上げすぎも防げます。
- 入手方法:公式のダウンロードページからWindows版かmacOS版を入れるだけです。有料のPRO版にすると機能が増えますが、音量チェックだけなら無料版で十分です。
- 公式ダウンロード:youlean.co/youlean-loudness-meter/
- アカウント:不要(無料版とPRO版は同じインストーラー)
- 確認したバージョン:v2.5.15(2026年10月21日時点)
4. Vital(無料のBasicプラン)(ウェーブテーブルシンセ)

何をするもの? 波形を自由に作り変えられるウェーブテーブルシンセです。どこが動いているか画面で見えるので、仕組みも理解しやすいです。
なぜ効く? 無料プランでもプリセット75個とウェーブテーブル25個が使え、ベース・リード・パッドまで一通り作れます。有料シンセに近い今っぽい音がタダで手に入ります。
- 入手方法:公式サイトでアカウントを作り、無料のBasicプランを選んでダウンロードします。有料のPlus/Proプランにすると、主に収録プリセットやウェーブテーブルが増えます。
- 公式ダウンロード:vital.audio/
- アカウント:必要(Vitalのアカウント登録)
- 確認したバージョン:Basicプラン(2026年10月21日時点)
5. Valhalla Supermassive(リバーブ/ディレイ)

何をするもの? 大きな空間の響きや、長く伸びるディレイが作れるリバーブです。モードを切り替えると響きの性格が大きく変わります。
なぜ効く? ボーカルやリードの後ろに薄く足すだけで、音に空気感が出ます。無料とは思えないほど響きがきれいで、アンビエントやEDMの大きな空間づくりにも向いています。
- 入手方法:Valhalla DSPの製品ページで、使っているOSのインストーラーをダウンロードします。登録もシリアル入力もありません。
- 公式ダウンロード:valhalladsp.com/shop/reverb/valhalla-supermassive/
- アカウント:不要(公式ページから直接ダウンロード)
- 確認したバージョン:v5.0.0(2026年10月21日時点)
6. TDR Nova(ダイナミックEQ)

何をするもの? 音が大きくなった瞬間だけ特定の帯域を削れる「ダイナミックEQ」です。普通のEQとしても使えます。
なぜ効く? ボーカルの耳に刺さる帯域や、ベースが膨らむ瞬間だけを抑えられるので、音を痩せさせずにスッキリさせられます。帯域ごとの音を確認しながら調整できるので、どこが問題かも見つけやすいです。
- 入手方法:Tokyo Dawn Recordsの製品ページにあるダウンロードリンクから入れます。有料版のNova GEもありますが、無料版で基本はひと通りできます。
- 公式ダウンロード:www.tokyodawn.net/tdr-nova/
- アカウント:不要(直接ダウンロード、またはTDR Collector経由)
- 確認したバージョン:v2.2.3(2026年10月21日時点)
7. Decent Sampler(サンプル音源プレイヤー)

何をするもの? ピアノやストリングスなどのサンプル音源を鳴らすための無料プレイヤーです。
なぜ効く? Pianobookなど、Decent Sampler用の無料音源がたくさん公開されています。生楽器の音を足すと、打ち込みっぽさが和らいで曲の印象が一気に豊かになります。
- 入手方法:公式ページでメールアドレスを入力してダウンロードします。音源は各配布サイトから別に入手して、Decent Samplerで読み込みます。
- 公式ダウンロード:www.decentsamples.com/product/decent-sampler-plugin/
- アカウント:メールアドレスの入力が必要
- 確認したバージョン:v1.39.0(2026年10月21日時点)
8. iZotope Vinyl(ローファイ/質感)

何をするもの? レコードのようなノイズや回転のゆれ、こもった音質を足せるローファイ系エフェクトです。
なぜ効く? キレイすぎる打ち込みに少しだけ質感を足すと、Lo-Fiやチルな雰囲気が出ます。ドラムループや鍵盤に薄くかけるだけでも効果がわかりやすいです。
- 入手方法:iZotope公式の製品ページから無料で入手し、Native Instrumentsのアカウントでサインインして、Native Accessからインストールします。
- 公式ダウンロード:www.izotope.com/products/vinyl
- アカウント:必要(Native Instrumentsアカウント+Native Access)
- 確認したバージョン:最新版(Native Access配信)(2026年10月21日時点)
「やれ」:前回と同じ、タダでできる8つの習慣
「やれ」の8つは前回とまったく同じです。プラグインをいくら貰っても、ここをやらないと曲は垢抜けません。逆に言えば、全部タダでできます。
| 習慣 | ポイント |
|---|---|
| リファレンス曲と聴き比べる | 好きな曲と自分の曲を交互に聴いて、低音の量や明るさの違いを確認します。 |
| 音量を揃えて比べる | 大きい音ほど良く聴こえてしまうので、比べるときは必ず音量を揃えます。Youlean Loudness Meterの出番です。 |
| 耳コピする | 好きな曲のフレーズやコードを耳でコピーすると、曲の作り方が身につきます。 |
| 8小節を毎日つくる | 毎日短いループを1つ作るだけで、アイデアの引き出しと手の速さが育ちます。 |
| ショートカットを覚える | よく使う操作をショートカットにすると、思いついた瞬間に形にできます。 |
| 休憩して耳をリセット | 長時間聴き続けると耳が慣れて判断がズレます。10分休むだけで聴こえ方が戻ります。 |
| 曲を最後まで完成させる | 途中で止めた曲を増やすより、1曲完成させるほうが学べることが多いです。 |
| スマホでも低音を確認 | スマホやイヤホンで聴いて、低音が消えたり出すぎたりしていないかを確認します。 |
特に「音量を揃えて比べる」は、Youlean Loudness Meter 2(無料版)と組み合わせると数字で比べられるので、今日からすぐ始められます。
8つの習慣のくわしいやり方は、前回の「買え/やれ」記事で1つずつ解説しています。
あわせて読みたい
- 有料版:DTMで曲が垢抜ける「買え/やれ」16選
- 【予算別】DTMスターターセット|¥0セットの中身
- 今週の期間限定・無料プラグインまとめ
- リバーブプラグインおすすめ10選
- スペクトラムアナライザー&メータープラグインおすすめ
- サンプラープラグインおすすめ8選
- ローファイ(Lo-Fi)プラグインおすすめ8選
- EQの使い方完全ガイド
まとめ
無料の8本だけでも、音作り・ミックス・音量チェックまで一通りそろいます。「貰え」で道具をそろえたら、あとは「やれ」の8つを続けるだけです。有料プラグインが気になってきたら、セール中のものから選ぶと無駄がありません。

















