FL Studio 2026の新プラグインTransmitterを徹底解説|アタックと余韻を分けて加工する使い方

FL Studio 2026 Transmitter徹底解説(わにさんのイラスト) DTM

【PR】本記事にはアフィリエイトリンク(広告)が含まれています。リンク経由で購入されると、当サイトに報酬が支払われる場合があります。機能の説明は2026年10月20日時点のImage-Line公式情報(公式サイト・マニュアル・ナレッジベース)にもとづいています。価格は2026年10月20日23時00分時点でImage-Line公式に表示されていたものです。内容は変わることがあるため、購入前に必ず公式ページでご確認ください。

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結論:Transmitterは「アタック」と「余韻」を分けて、別々に加工できる新プラグイン

  • 音をTransient(アタック・音の出だし)とSustain(胴鳴り・余韻)の2つに分け、それぞれに音量・サチュレーション・ディレイなどをかけられます。
  • 分けた音を別々のミキサートラックに送れるので、「アタックだけにコンプ」「余韻だけにリバーブ」といった処理が1つのプラグインから始められます。
  • 使えるのはAll Plugins Edition(¥85,200/$449)のみです。

FL Studio 2026 各機能の詳しい解説

新機能の全体像は FL Studio 2026の新機能まとめ で紹介しています。

Transmitterとは?

Transmitterは、FL Studio 2026で追加されたエフェクトプラグインです。公式マニュアルでは「低レイテンシーまたはゼロレイテンシーのトランジェント検出アルゴリズムで、入力を2つの成分に分ける」と説明されています。

  • Transient:音のアタック、叩いた瞬間の部分
  • Sustain:音の胴鳴りや余韻の部分

レベルを変えたり加工したりしない限り、2つを足すと元の音と数学的に同じになるように作られています。つまり、何もしなければ音は変わらず、変えたいところだけを変えられる仕組みです。

画面と主なパラメーター

検出(Detection)

項目働き
Sensitivityトランジェント検出の感度。上げると弱いアタックも拾うが、誤検出も増えやすい
Mode検出の方式。Smooth(ベースやパッドなど、アタックがゆるやかな素材)、Balanced(初期値・万能)、Dense(ドラムロールやギターのストロークなど、アタックが密集した素材)
Hold検出したアタックを、どれだけの長さTransient側に残すか
Releaseアタックのあと、どれだけ早くSustain側に切り替えるか
Sidechain Input別のミキサートラックの音で検出を動かす

Transient/Sustainの各セクション

2つのセクションには同じコントロールが並んでいます。

  • Level:その成分の音量。Transientを上げるとアタックが強く、Sustainを下げると音が締まって乾いた感じになる
  • Link:TransientとSustainのレベルを連動させる
  • Effects:Off、Saturation(Drive・Warmth)、Bounce(跳ねるボールのようなエコー)、Diffusion(リバーブの余韻のようなにじみ)、Delay(Feedback・Delay・テンポ同期)から選ぶ
  • Mix:エフェクトのドライ/ウェットのバランス
  • Tilt:音色のバランス。左で低域寄り、右で高域寄り
  • Sidechain Output:その成分を別のミキサートラックに送る

下部のツールバー

  • Stereo Link:左右をまとめて1つの検出信号で処理する
  • Lookahead:5msの先読みを加えて、クリックのない分離にする。通常はゼロレイテンシーで動くので、必要なときだけ使う

出典:Transmitter公式マニュアル(2026年10月20日確認)

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使い方の例(公式マニュアルのヒントより)

ドラムをパンチのある音にする

公式のヒントでは、TransientのLevelとDriveを上げ、SustainのLevelを下げると、ドラムがパンチのあるタイトな音になると紹介されています。

余韻だけを広げてアンビエントにする

Transientのレベルを少し下げ、Sustain側のDiffusionと時間を上げると、なめらかで空気感のある余韻になります。

アタックと余韻を別トラックで処理する(パラレル処理)

マニュアルによると、Transmitterを入れたミキサートラックから別のトラックへルーティングしておき、そのトラックを各セクションのSidechain Output(右上のパネルを右クリック)で選ぶと、TransientとSustainを別々のトラックに送れます。たとえばアタックだけにコンプやクリッピング、余韻だけにリバーブ・コーラス・EQをかけて、ミキサーで混ぜ直せます。送り先を設定すると、音が二重にならないよう、そのセクションのLevelは自動で0になります。

別の音のリズムで動かす(サイドチェーン入力)

Sidechain Inputを使うと、別の音のアタックで検出を動かせます。公式のヒントでは、持続音にパーカッションのループをサイドチェーン入力して、リズムを作る使い方が紹介されています。

オートメーション用のコントローラーとして使う

Transmitterをプロジェクトに入れると、TSS(Transient Steady State)エンベロープが内部コントローラーとして使えるようになります。検出したアタックに合わせて、プロジェクト内のほかのパラメーターを動かせます(Hold・Release・Sensitivityで反応のしかたを調整)。たとえばキックのアタックで、シンセやエフェクトのパラメーターを動かすといった使い方です。

どのエディションで使える?

TransmitterはAll Plugins Editionのみです(公式のエディション比較表とリリースノートで確認)。All Plugins Editionの公式価格は¥85,200($449)でした。Fruity、Producer、Signature Bundleを持っている人は、差額を払って上位エディションにアップグレードすると使えます。アップグレード価格は持っているエディションによって変わるので、公式ページで確認してください。

「アタックと余韻を分けて処理する」こと自体は、トランジェントシェイパーや、トラックを複製して別々にEQ・ゲートをかける方法でもある程度できます。Transmitterの良さは、分ける・加工する・別トラックに送るが1つのプラグインで完結する点です。

こんな人に向いている

  • ドラムやパーカッションのアタック感を細かく作り込みたい人
  • プラックやギターのストロークなど、アタックと余韻で別の処理をしたい人
  • すでにAll Plugins Editionを持っている人(無料で更新するだけで使える)

よくある質問(FAQ)

Q. TransmitterはProducer Editionで使える?

いいえ。公式の比較表では、TransmitterはAll Plugins Editionのみです。

Q. レイテンシーはある?

通常はゼロレイテンシーで動きます。Lookaheadを有効にすると5msの先読みが加わります。

Q. 何もしないと音は変わる?

公式マニュアルによると、レベルを変えず加工もしなければ、元の音と数学的に同じ音が出力されます。

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