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曲を作りたいんですけど、コード進行ってどうやって決めればいいんですか?理論はまったくわからなくて…。

最初は「キーを決める→そのキーで使えるコードを7つ並べる→定番の進行を当てはめる」の3つだけで大丈夫。DAWに打ち込んで、耳で聴きながら少しずつ変えていけば形になるよ。
先に結論
- 手順は3つ:①キーを決める ②そのキーの「ダイアトニックコード」7つから選ぶ ③定番の進行を当てはめて少し変える
- まず使う定番:王道進行(IV–V–iii–vi)、小室進行(vi–IV–V–I)、カノン進行、ポップス定番のI–V–vi–IV
- キーCなら白鍵だけ:C・Dm・Em・F・G・Am・Bdim(Bm♭5)の7つで、たいていの進行が作れる
- DAWの機能で楽になる:FL StudioのChord Stamp、CubaseやLogic Proのコードトラックで、1音押すだけでコードを入れられる
- 迷ったらプラグイン:Scaler 3のようなコード提案プラグインを使うと、キーに合うコードを聴き比べながら選べる
コード進行とは?まず知っておくこと
コード進行は、曲の中でコード(和音)をどの順番で鳴らすかの並びです。メロディーやベースはこのコードに合わせて作るので、先にコード進行を決めておくと曲づくりが進めやすくなります。
この記事では、コードの名前を「I・IV・V」のようなローマ数字(度数)でも書きます。キーのいちばん基本の音から数えて何番目のコードか、という意味で、キーが変わっても同じ進行をそのまま使えるのが便利なところです。
手順1:キーを決める
はじめはキーC(ハ長調)がおすすめです。ピアノの白鍵だけで弾けるので、打ち込みでも間違えにくくなります。暗い雰囲気にしたいときは、同じ白鍵だけで作れるキーAm(イ短調)を使います。歌う人がいるなら、あとから全体を移調(トランスポーズ)して声の高さに合わせれば大丈夫です。
手順2:キーCで使える7つのコード(ダイアトニックコード)
そのキーの音だけで作れるコードを「ダイアトニックコード」と呼びます。キーCでは次の7つです。
| 度数 | I | ii | iii | IV | V | vi | vii |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| キーCのコード | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm(♭5) |
| 響き | 明るい・安定 | 少し切ない | 切ない | 広がる | 次へ進みたい | 暗い・切ない | 不安定 |
| 7th(4和音) | CM7 | Dm7 | Em7 | FM7 | G7 | Am7 | Bm7(♭5) |
ポイントは、I(C)で落ち着き、V(G)で「戻りたい」感じが生まれることです。曲の終わりをV→Iにすると、きれいに終わった感じになります。4和音(7th)に変えると、同じ進行でもおしゃれな響きになります。
手順3:定番のコード進行を当てはめる
ゼロから考えるより、よく使われる進行を当てはめて、そこから1つずつコードを入れ替えるほうが早く形になります。
| 名前 | 度数 | キーCの例 | 雰囲気 |
|---|---|---|---|
| ポップスの定番 | I–V–vi–IV | C–G–Am–F | 明るく前向き |
| 王道進行 | IV–V–iii–vi | F–G–Em–Am | 切なくて盛り上がる。J-POPのサビで定番 |
| 小室進行 | vi–IV–V–I | Am–F–G–C | 切なさと疾走感 |
| カノン進行 | I–V–vi–iii–IV–I–IV–V | C–G–Am–Em–F–C–F–G | ゆったり感動的 |
| ツーファイブワン | ii–V–I | Dm7–G7–CM7 | ジャズ・おしゃれ系 |
| 丸サ進行(Just the Two of Us進行) | IVM7–III7–vim7–vm7–I7 | FM7–E7–Am7–Gm7–C7 | 都会的・R&B・シティポップ |
丸サ進行のE7・Gm7・C7は、キーCのダイアトニックコードではない音を含む「ノンダイアトニックコード」です。こうしたコードを少し混ぜると、ありきたりではない響きになります。

王道進行のF–G–Em–Am、打ち込んだだけでそれっぽく聴こえました!



そこからAmをAm7にしたり、最後の1小節だけ別のコードにしたりして、自分の曲にしていこう。
コード進行を自分らしくする4つのコツ
- 7thや9thを足す:CをCM7、AmをAm7にするだけで大人っぽくなる
- 転回形を使う:同じコードでも構成音の上下を入れ替えると、コードの移り変わりがなめらかになる
- 代理コードに入れ替える:似た役割のコード同士は入れ替えやすい(例:CのかわりにAmやEm、FのかわりにDm)
- リズムを変える:1小節に1コードを、2拍ずつ・裏拍で鳴らす・分散和音(アルペジオ)にするなどで印象が変わる
DAWでコード進行を打ち込む方法
どのDAWでも、ピアノロールにコードの構成音を縦に並べれば入力できます。そのうえで、各DAWにはコード入力を楽にする機能があります。
- FL Studio:ピアノロールのChord Stamp(スタンプ)でコードの形を選び、1回クリックするだけで和音を置ける。2026年版ではコード検出も加わった(FL Studio 2026のその他の新機能)。付属ピアノ音源の使い方はFL Keysの使い方
- Cubase:コードトラックにコードを並べ、Chord Padsで鍵盤1つからコードを鳴らせる
- Logic Pro:コードトラックにコードを書くと、Session Playerのベースやキーボードがそのコードに合わせて演奏する
- そのほかのDAW:スケールの音を強調表示できるDAWなら、キーを決めてからオンにすると外れた音を打ちにくい
まだDAWを持っていない人は、DAWの値段一覧やDAWの選び方から選べます。
理論がわからなくてもコードを選べるプラグイン
「次にどのコードを置けばいいかわからない」ときは、キーに合うコードを提案してくれるプラグインを使う手もあります。DAWに挿してMIDIを書き出せるので、気に入った進行をそのままトラックに入れられます。
Scaler 3:キーに合うコードを聴き比べて並べられる
キーやジャンルを選ぶと、そのキーで使えるコードやコード進行の候補が表示され、クリックで鳴らしながら並べられるコード作成プラグインです(Plugin BoutiqueのScaler 3のページ)。機能や価格、セール情報はScaler 3の解説記事にまとめています。
Scaler Detector(無料):好きな曲のキーとコードを調べる
鳴っている音からキー・スケール・コードを判別する無料プラグインです(Plugin BoutiqueのScaler Detectorのページ)。参考にしたい曲のコードを調べて、自分の曲の進行づくりに生かせます。入手方法と期限はScaler Detectorの記事で解説しています。
メロディーまで自動で作りたい人向けには、Melody Sauce 3の解説もあります。コードが決まったら、歌にハモリを付けるのもおすすめです(ハモリの作り方)。
よくある質問
Q. コード進行はパクリになりますか?
王道進行やカノン進行のような定番の進行は、たくさんの曲で使われている共通の型です。同じ進行の上にどんなメロディー・リズム・音色を乗せるかで、曲の個性が決まります。
Q. コード進行とメロディー、どっちを先に作るべきですか?
決まりはありません。理論に自信がないうちは、コード進行を先に決めてループさせ、その上で鼻歌や打ち込みでメロディーを探すほうが外れた音になりにくいです。
Q. 何小節のコード進行を作ればいいですか?
まずは4小節(1小節1コード×4つ)がおすすめです。4小節をくり返して、サビだけ別の進行にすると曲の構成が作りやすくなります。
Q. 暗い曲を作りたいときは?
キーAmを使い、Am(vi)から始める進行にすると暗く切ない雰囲気になります。小室進行(Am–F–G–C)もその1つです。
まとめ
- コード進行は「キーを決める→7つのダイアトニックコードから選ぶ→定番を当てはめる」で作れる
- 王道進行・小室進行・カノン進行・I–V–vi–IVをまず覚える
- 7th・転回形・代理コード・リズムで自分らしくする
- DAWのChord Stampやコードトラック、Scaler 3などのプラグインで楽に入力できる
この記事の調べ方・情報源
コードの度数と定番進行は一般的な音楽理論の内容をまとめました。DAWの機能は各社の公式マニュアル・製品ページ、プラグインはPlugin Boutiqueの製品ページを2026年11月1日に確認しています。情報の整理と下書きにはAIの支援を使い、内容は公式ページと照らし合わせて確認しています。
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