オートチューンとは?ケロケロボイスの作り方|スマホ(無料)・PCプラグイン別

オートチューンとは?ケロケロボイスの作り方 アイキャッチ DTM

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結論

  • オートチューンは本来「音程のズレを自動で直す」ピッチ補正ソフトの名前。補正の速さを最速にすると、音程が階段状に切り替わるケロケロボイスになります。
  • ケロケロにするコツは3つだけ:①曲のキー(調)とスケールを合わせる ②補正速度(Retune Speed)を0にする ③自然さを足す機能(Humanizeなど)を切る。
  • スマホなら無料でBandLab(AutoPitch)・Voloco・GarageBand(iPhone/iPad)で試せます。
  • PCなら無料のGraillon 3(Free Edition)やMAutoPitch、本格的にやるならAuto-Tune・Waves Tune Real-Time・Melodyneなどの有料ソフトへ。

最終更新日:2026年10月31日

オートチューン(Auto-Tune)とは、米Antares社が1997年に発売したボーカル用のピッチ補正ソフトのこと。歌の音程を、決めたキーの正しい音に自動で寄せます。補正を極端に速くしたときの機械的な声が「ケロケロボイス」と呼ばれ、いまでは似た効果を出すソフト全般を指して「オートチューン」と言うことも多いです。

しんじ
しんじ

ラッパーの声が「ケロケロ」してるやつ、あれってどうやってるの?スマホでもできる?

SAGE Beatz
SAGE Beatz

できますよ。仕組みはシンプルで、キーを合わせて補正を最速にするだけ。まずスマホで無料で試して、物足りなくなったらPCのプラグインに進むのがおすすめです。

オートチューンとは?ケロケロボイスの正体

Auto-Tuneは、Antares Audio Technologies(現在の表記はAntares)が開発したピッチ補正ソフトです。米NPRによると、開発者のAndy Hildebrand氏が1997年に発明し、当初は歌の「わずかな音程のズレ」をこっそり直す道具として想定されていました。

流れを変えたのが、1998年10月19日に発売されたCherの「Believe」です。NPRは、この曲を「Auto-Tuneを楽器のように使った最初のヒット曲」と紹介しています。音程がカクッと切り替わるあの声は、補正をわざと極端にかけたもの。ここから「補正ツール」が「エフェクト(音作り)」として広まりました。

呼び方意味
オートチューン(Auto-Tune)Antares社の製品名。転じて、ピッチ補正エフェクト全般を指す通称としても使われる
ピッチ補正音程のズレを直す処理の一般名。Melodyne、Waves Tuneなども含む
ケロケロボイス補正を最速にしたときの、音程が階段状に切り替わる機械的な声の日本での通称
AutoPitch / Extreme TuningBandLab、GarageBandなど各アプリでの同系統機能の名前

ピッチ補正の製品ごとの違いは、オートチューンとメロダインの違いで詳しく比べています。

ケロケロボイスの作り方|設定は3つだけ

ケロケロボイスは「キーとスケールを合わせる」「補正速度を0にする」「自然さを足す機能を切る」の3つで作れます。どのアプリ・プラグインでも考え方は同じです。

① 曲のキー(調)とスケールを合わせる

オートチューンは「設定したキーの音」に声を寄せます。キーがずれていると、関係ない音に引っぱられて変なメロディになります。Antaresの公式ヘルプでも、最初の手順は「Key と Scale を曲に合わせる」です。キーが分からないときは、BandLabやVolocoの自動キー検出を使うのが手軽です。

② 補正の速さ(Retune Speed)を0にする

一番効くのがこの設定です。Antares公式の「Best Practices」では、Retune Speedごとの効き方を次のように説明しています。

Retune Speed効き方(Antares公式の説明を要約)
0〜5ms瞬時に補正。いわゆるハードチューン=ケロケロ
10〜30msしっかり補正しつつ、表情は少し残る
30〜50msビブラートや感情を残す自然な補正
50〜100ms以上うまい歌をそっと整える程度

アプリによって名前は違い、BandLabでは「Level」ノブ(100%で瞬時に補正)、GarageBandでは「Pitch Control」がこれに当たります。

③ 自然さを足す機能を切る

最近のピッチ補正には、伸ばした音やビブラートを自然に残す機能(Auto-TuneのHumanize・Flex-Tuneなど)が付いています。ケロケロにしたいときは、これらを0やオフに。Auto-Tuneの「Classic Mode」はFlex-TuneとHumanizeを無効にして、昔ながらのハードな質感にするモードです。

SAGE Beatz
SAGE Beatz

「0にしたけどキツすぎる」ときは、Antares公式ヘルプのとおりRetune Speedを2〜3くらいに上げると、音のつなぎ目が少しなめらかになります。

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スマホで無料でやる方法(iPhone・Android)

スマホなら、次の3つが手軽です。どれもApp Storeでは無料でダウンロードできます(10月31日時点)。

アプリ対応ケロケロ機能無料でできること
BandLabiPhone / Android / WebAutoPitch(24種)AutoPitchのうち6種(Classic・Modern Rapなど)
VolocoiPhone / Androidオートボーカルチューン+ボイスエフェクト録音・リアルタイムエフェクト(全エフェクトの開放は有料プラン)
GarageBandiPhone / iPad(Macは別アプリ)Extreme Tuningアプリ自体が無料

BandLab:AutoPitchで録りながらケロケロに

BandLab公式ヘルプによると、モバイルではVoice/Audioトラックを作る → 録音ボタン上の「AutoPitch」をタップ → エフェクトを選ぶ → Levelノブを調整 → 右上のキーをタップしてキーとスケールを設定 → 録音の流れ。録音しながらリアルタイムでかかります。

公式ブログ(10月21日更新)では、AutoPitchは4カテゴリ24種で、そのうちClassic・Modern Rap・Big Harmony・Duet・Robot・Simulacrumの6種が無料、残り18種はメンバーシップ向けです。料金や有料化の状況はBandLabの有料化まとめにまとめています。

Voloco:ラップ・歌ってみた向けの「声専用」アプリ

VolocoのApp Store説明文では、「12のパックから50種類以上のボイスエフェクト」と「オートボーカルチューン」が特長。アプリ内のビートに合わせて録音でき、ビートのキーを自動検出してくれるので、キー設定に迷いにくいのが利点です。録った声をWAV/AACで書き出して、PCのDAWで仕上げることもできます。

GarageBand(iPhone/iPad):Extreme Tuning

Apple公式サポートの手順は曲のキーとスケール(メジャー/マイナー)を設定 → 録音したオーディオリージョンを選ぶ → Audio Recorderの「Fun」から「Extreme Tuning」を選ぶ → Pitch ControlとDistortionで調整。Appleも「実際のキーと設定がずれると効果が弱まったり、音程が不自然に変わる」と注意しています。初期設定のキーはCです。

Android向けの代わりのアプリはBandLabの代わりになる無料アプリで紹介しています。

カラオケで今すぐケロケロボイスにしたい場合は、DAMやJOYSOUNDの機種についている機能が使えます。対応機種と操作はカラオケでオートチューンをかける方法で解説しています。

PCで無料でやる方法(フリープラグイン)

PCのDAWなら、無料のピッチ補正プラグインでもケロケロボイスは作れます。

  • Graillon 3(Free Edition):Auburn Soundsの無料版。Windows・macOS・Linux対応(VST/AU/AAX/LV2)。機能を追加した有料のFull Editionもあります。
  • MAutoPitch:MeldaProductionの無料自動ピッチ補正。フォルマント・シフトやステレオ拡張も付属。入れ方はMAutoPitch無料配布の記事へ。
  • TrapTune Core:ラップ向けの無料チューン。TrapTune Core無料配布の記事で紹介しています。

どれも設定の考え方は同じで、キーとスケールを合わせて、補正速度(Speed)を最速にするだけ。無料プラグインの選び方はピッチ補正プラグインおすすめでも比較しています。

PCで本格的にやるなら(有料プラグイン・DAW)

スマホアプリは「録って楽しむ」には十分ですが、トラック数・音質・細かい修正では限界があります。曲として仕上げたい、あとから1音ずつ直したいなら、PCのDAW+有料プラグインが近道です。

やりたいこと向いているソフト
あのケロケロを定番ソフトでAuto-Tune(Antares公式)
録りながら軽くリアルタイムでかけたいWaves Tune Real-Time
安くハードチューン+声の加工もしたいGraillon 3(Full Edition)
1音ずつ手で直したい(自然な補正)Melodyne 5 Essential
補正以外のボーカル処理もまとめたいNectar 4 Elements

Auto-Tune(Antares)

元祖のAuto-TuneはAntares公式サイトで販売されています。現行ラインアップや価格は公式で変わることがあるため、購入前に公式でご確認ください(Plugin Boutiqueでは取り扱いがないため、ここは広告リンクではありません)。

Waves Tune Real-Time

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Waves Tune Real-Time

声をリアルタイムで自動補正。自然な補正から「T-Pain系」のクオンタイズ的なかけ方まで対応し、低レイテンシーで録りながら使えます。

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Auburn Sounds Graillon 3 の製品画像

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Graillon 3

無料版でも使えるピッチ補正の有料版。ピッチ・トラッキング・モジュレーションなど、声を加工する機能が追加されます。

¥5,050Plugin Boutique表示

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Celemony Melodyne 5 Essential の製品画像

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Melodyne 5 Essential

録った歌を音符のように表示して、1音ずつ音程やタイミングを直せる定番ソフト。自然な補正をしたいならこちら。

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iZotope Nectar 4 Elements の製品画像

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Nectar 4 Elements

ボーカル向けのEQ・コンプなどをまとめたプラグイン。ケロケロにした声を曲になじませる仕上げに。

¥9,580Plugin Boutique表示

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DAW選びから始めるならDAWの選び方ガイド、無料DAWで試すなら無料DAWまとめもどうぞ。

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うまくいかないときのチェックポイント

症状原因と対処
メロディが変な音に飛ぶキー・スケールの設定ミスが多い。自動キー検出を使うか、曲のキーを確認
ケロケロ感が弱い補正速度(Retune Speed / Level / Pitch Control)が遅い。最速にする
機械的すぎて耳につく補正速度を少しだけ遅くする(Antares公式は2〜3を提案)
声がガサガサする入力が大きすぎる・ノイズが多い。録音レベルを下げ、静かな場所で録る

アプリ別の詳しい手順はBandLabのAutoPitchのかけ方・Volocoの使い方、オートチューンを使っているアーティストはアーティストまとめで紹介しています。

GarageBandでの手順はGarageBandでオートチューンをかける方法、FL Studio・Logic・Cubase・Abletonの付属機能はDAW付属のピッチ補正でオートチューンで解説しています。

よくある質問

Q. オートチューンとケロケロボイスは同じものですか?

オートチューンはピッチ補正ソフト(Antares社の製品名)で、ケロケロボイスはその補正を最速にしたときに出る声の通称です。同じソフトでも、補正をゆっくりにすれば自然な補正になります。

Q. スマホだけでケロケロボイスは作れますか?

作れます。BandLabのAutoPitch(無料6種)、Voloco、iPhone/iPadのGarageBand(Extreme Tuning)などが手軽です。どれもキーを合わせてから使うのがコツです。

Q. 無料でオートチューンを使う方法はありますか?

スマホならBandLabやGarageBand、PCならGraillon 3のFree EditionやMAutoPitchなどの無料プラグインで、ケロケロボイスを作れます。本家Auto-Tuneは有料です。

Q. キーが分からないときはどうすればいいですか?

BandLabのAutoDetect KeyやVolocoのビートのキー自動検出を使うと手軽です。PCなら、曲の伴奏をキー判定ツールにかけて調べる方法もあります。

Q. 自然にピッチを直したいときは?

補正速度を遅め(Antares公式の目安では30〜50msあたり)にするか、Melodyneのように1音ずつ手で直せるソフトを使います。詳しくはオートチューンとメロダインの違いの記事をご覧ください。

この記事の調べ方・情報源

各ソフトの公式ヘルプ・公式ブログ・App Storeの説明文、報道(NPR)を2026年10月31日に確認しました。価格はPlugin Boutiqueの表示(日本時間)です。情報の整理と下書きにはAIの支援を使い、内容は各ページと照らし合わせて確認しています。

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