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NEUTRINO(ニュートリノ)って無料のAI歌声合成ですよね?ダウンロードしたけど、どうやって歌わせればいいのか分からなくて…。

NEUTRINOは「楽譜ファイル(MusicXML)を読ませて、歌声のWAVを書き出す」ソフトなんだ。ピアノロールで直接打ち込むタイプとは少し流れが違うから、順番に見ていこう。
先に結論(2026年11月1日にNEUTRINO公式サイトで確認)
- 本体も歌声ライブラリも無料:一般的な音楽制作の範囲なら無料でダウンロード・利用できる(公式FAQ)
- 対応環境:Windows・macOS・Linuxと、Google Colabを使うオンライン版。最新は第三世代「Tau」(Windows・macOSはv3.2.2)
- 使い方の流れ:本体と歌声ライブラリをダウンロード → MusicXMLの楽譜を用意 → Run.bat(Macは Run.sh)で歌声のWAVを生成 → DAWに貼る
- 画面で打ち込みたいなら:Windowsは「調声支援ツール同梱版」(v3.2.6.ex)が便利。ブラウザで試せる「Neutrino Orbit Web版」もα2テスト中
- 商用利用:NEUTRINO側の制約は基本なし。ただしキャラクターごとの規約があるので、使う歌声のガイドラインを確認する
NEUTRINOとは?
NEUTRINO(ニュートリノ)は、楽譜からAIが発声のタイミングや音の高さ、声質、かすれ具合を推定して歌声を作る歌声シンセサイザーです。公式サイトでは「フリーウェア」として提供されていて、本体ソフトも歌声ライブラリも無料で使えます。
2022年4月に第一世代「Electron」が正式リリースされ、第二世代「Muon」で最新のDiffusionモデルを採用、さらに第三世代「Tau(タウ)」へと進化しています。Muon以降は生成のたびに音声が少しずつ変わるので、ボーカリストに「リテイク」を頼むように複数のテイクから選べるのも特徴です。
学習データは、声優・演者の許諾を得て収録した音声と、大学などの公的機関が公開している音声だけを使い、既存の学習済みモデルは使わずにフルスクラッチで学習していると公式に説明されています。ほかの歌声合成ソフトとの違いは歌声合成ソフトおすすめ比較にまとめています。
NEUTRINOの料金と歌声ライブラリ
公式FAQによると、一般的な音楽制作・オーディオ制作の範囲なら本体は無料です。歌声ライブラリも、2025年5月時点で「すべて無料でダウンロード・利用できる」とされています(一部は、特定ソフトの購入者限定特典として無償配布)。
2026年9月時点で公式サイトに掲載されているキャラクターは17名です。ダウンロードページでは次のような歌声ライブラリが公開されています。
| 分類 | 歌声ライブラリ(ダウンロードページの表記) |
|---|---|
| NEUTRINOプロジェクトのキャラクター | めろう、レイナ、ナクモ、ソウマ、ルノ |
| 東北ずん子・ずんだもんプロジェクト系 | 東北イタコ、東北ずん子、東北きりたん、四国めたん、ずんだもん、大江戸ちゃんこ |
| そのほか | 琴葉茜、琴葉葵、夜語トバリ、No.7(セブン)、謡子、JSUT |
ソフトを動かすのに追加の費用はかかりませんが、開発の支援として公式のpixivFANBOXがあり、月1回ほどβテスト版の先行配布が行われています。
NEUTRINOのダウンロードとインストール
2026年11月1日時点の公式ダウンロードページでは、各世代の最新版だけが公開されています(配布方式の見直し中のため)。
| 版 | バージョン・公開日 | サイズ |
|---|---|---|
| Windows | Tau v3.2.2(2026/04/15) | 3.05GB |
| Windows(調声支援ツール同梱版) | Tau v3.2.6.ex(2026/10/29) | 1.97GB |
| macOS | Tau v3.2.2(2026/04/15) | 1.76GB |
| オンライン(Google Colab) | Tau v3.2.5(2026/09/25) | 1.70GB |
- 1. 本体をダウンロードする:使っているOSの版を選ぶ。PCのスペックに不安がある人はオンライン版(Google Colab)も選べる
- 2. zipを展開する:Windowsは右クリック→「すべて展開」、Macはダブルクリック
- 3. 歌声ライブラリを追加する:ライブラリのzipを展開し、中にあるキャラクター名のフォルダ(例:SOMA)を本体の「model」フォルダに入れる
- 4. 取扱説明書(Readme)を読む:ダウンロードページにある取扱説明書の手順どおりにサンプル曲を生成して、動作を確認する
公式FAQの注意点として、ライブラリを入れても反映されないときは「一段下のフォルダ」を入れているかを確認します。ソウマの例では「ソウマ(NEUTRINO-Library)」ではなく、その中の「SOMA」フォルダを入れるのが正解です。
NEUTRINOで歌わせる手順
NEUTRINOは、メロディと歌詞が入った楽譜ファイル(MusicXML)を読み込んで歌声を生成します。基本の流れは次のとおりです。
1. MusicXMLの楽譜を用意する
MusicXMLは楽譜ソフトで作れます。公式FAQでは、DAWでメロディを1パートのMIDIとして書き出し、MuseScoreなどの楽譜作成ソフトに読み込んでMusicXMLにする方法が紹介されています。ほかの歌声合成ソフトのプロジェクトをMusicXMLに変換するツール(UtaFormatixなど)もありますが、完全な互換性はないので変換後に中身を確認しましょう。
- 歌詞はひらがなかカタカナで入れる(英語・アルファベットの歌詞は使えない)
- すべての音符に歌詞を入れる。歌詞が空の音符があると「未定義の歌詞」という警告が出る
- テンポ(BPM)を楽譜に書く。何も書いていないとBPM120として処理される
- BPMの変更は小節の頭に書く
メロディ作りに慣れていない人はメロディの作り方、コードから考える人はコード進行の作り方も参考にしてください。
2. 歌声と設定を選んで生成する
Windows版は「Run.bat」、macOS版とオンライン版は「Run.sh」の設定を書き換えて実行します。歌声は「ModelDir」に入れたフォルダ名(例:SOMA)で選びます。実行すると、NEUTRINO直下の「output」フォルダにWAVファイルができます。
| 設定・機能 | 内容(公式FAQより) |
|---|---|
| InferenceMode(品質) | advanced=高品質・GPU向け、standard=中品質・CPU向け、elements=低品質・ローエンドCPU向け。Windows・macOS版の初期値はstandard |
| StyleShift | -5〜5くらいの値で歌い方の印象を変える。2なら2つ上のキーの歌い方、-2なら2つ下のキーの歌い方になる |
| 出力形式 | advanced・standardは48kHz・16bit・モノラルのWAV、elementsは24kHz・16bit・モノラル |
| CPUモード | 古いGPUで動かないときは、Run.batの「-m」オプションを消すとCPUで処理できる |
公式FAQでは、作業中は軽いelementsで確認し、最後の書き出しだけadvancedにする使い分けが紹介されています。
3. 気になる部分を直す(調声)
- リテイクする:生成のたびに歌い方が変わるので、うまくいかない部分は出し直して良いテイクをつなぐ
- 二重母音をまとめる:「あい」「おう」などを1つの音符にまとめると、滑らかに歌いやすい
- 母音脱落記号「’」:歌詞に「’」を付けると母音を発音せず子音だけにできる。英語っぽい歌詞や速い部分に効く
- 楽譜をシンプルにする:カラオケ譜面のように人が読みやすい楽譜のほうが自然に歌いやすい

MusicXMLを書き換えて、Run.batを実行して…の繰り返しはちょっと大変そうです。



そういうときはWindowsなら「調声支援ツール同梱版」を使うといいよ。画面上で楽譜を作って、ピッチやタイミングをリアルタイムで直せる。Macやスマホの人はブラウザで動く「Neutrino Orbit Web版」も試せるね。
価格は11/4時点のストア表示で、円表示は目安です。最新の価格はストアでご確認ください。
画面で打ち込める方法(調声支援ツール・Neutrino Orbit)
公式FAQでは、Sig様製作の「NEUTRINO調整支援ツール」を使うと、GUIで楽譜を作成・編集でき、MusicXMLが手元になくても一から楽譜を作れると紹介されています。ダウンロードページでは、このツールを同梱したWindows版(Tau v3.2.6.ex)が配布されています。
また、2026年10月9日には「Neutrino Orbit Web版」のα2テストが始まりました。ブラウザ上で楽譜の選択から歌声の生成・確認までできるWebサービスで、インストール不要、PCだけでなくスマホやタブレットからもアクセスできます。テスト版のため、予告なく公開が終わる場合があると案内されています。
動作環境の目安
- CPUで動かす場合、快適に使うにはPassmarkスコア10,000以上のCPUが推奨(公式FAQ)
- GPUで動かす場合、VRAMは4〜6GBほどあれば問題なく動く。VRAMの容量より処理性能のほうが影響が大きい
- GT730など一定より古いGPUはGPUモードの対象外。CPUモードで動かす
- Linux版はx86_64のみ対応(ARM64は非対応)
- macOSは古いバージョンだとWAVが出力されないことがある。OSのアップデートで解決することが多い
商用利用はできる?
公式FAQによると、楽曲制作など一般的な音声ファイルの使い方なら、NEUTRINO側には商用・非商用を問わず特に制約はなく、使用報告や記載も任意です。ただし、キャラクターごとに権利者が違い、出力音声・キャラクター・イラストで規約が分かれています。
- めろう・ナクモ・ソウマ・ルノ:出力した音声は商用・非商用を問わず音楽・オーディオ制作に使える。一般的なソフトシンセ音源と同じ扱いで、利用報告や名称の記載も任意(公式FAQ)
- 東北ずん子・ずんだもんなど6キャラクター:東北ずん子・ずんだもんプロジェクトの「版権商用利用の手引き」を確認
- 琴葉茜・琴葉葵・夜語トバリ、No.7:それぞれの利用許諾・公式サイトの規約を確認
配信代行サービスについては、2025年5月時点でうたスキミュージックポスト、BIG UP!、TuneCore Japan、ドワンゴの楽曲収益化サービスに対応していると公式FAQに書かれています。NEUTRINO本体をシステムに組み込む場合や、作った音声をアプリの中で使う場合は別途許諾が必要です。
書き出した歌声をDAWで仕上げる
NEUTRINOの歌声は防音室で録ったようなドライな音なので、そのまま伴奏と合わせると浮いて聞こえることがあります。公式FAQでも、EQ・コンプレッサー・リバーブ・ディレイで伴奏になじませる方法が紹介されています。
- 読み込むときの注意:DAWとWAVのサンプリングレートが違うと速さや高さが変わることがあるので、読み込み時の変換機能を使う
- タイミング:楽譜の前後に1小節分の休符が足されることがあるので、DAW上で位置を合わせる
- 音作り:ボーカル用のプラグインでEQ・コンプ・リバーブをまとめてかけると早い
EQやコンプをまとめて整えたい人には、iZotope Nectar 4 Elements(Plugin Boutique)のようなボーカル用プラグインが便利です。ピッチやタイミングをさらに細かく直すなら、ピッチ補正プラグインおすすめも参考にしてください。ボーカル処理の手順はボーカルミックスのやり方、プラグイン選びはボーカルプラグインおすすめで解説しています。
DAWの中で歌声を直接打ち込んで調整したい人は、VSTやAUのプラグインとして動く歌声合成ソフトのほうが向いています。例えばSynthesizer V Studio 2 Pro(Plugin Boutique)はDAWのトラックに読み込めます。無料で試せる範囲はSynthesizer Vは無料で使える?、無料エディタのVoiSonaはVoiSonaの使い方で紹介しています。
よくある質問
Q. NEUTRINOは本当に無料ですか?
一般的な音楽制作・オーディオ制作の範囲なら、本体も歌声ライブラリも無料で使えます(公式FAQ)。
Q. Macでも使えますか?
使えます。macOS版(Tau v3.2.2)が公開されています。Macでは「Run.sh」を使います。
Q. 英語の歌詞は歌えますか?
歌詞はひらがな・カタカナで入力します。英語・アルファベットの歌詞は使えません。英語っぽく聞かせたいときは、母音脱落記号「’」を使ってカタカナで書きます。
Q. 「Run.bat」が見つかりません
Windowsではファイルの拡張子が非表示になっていることがあり、「Run」と表示されているファイルが「Run.bat」の場合があります。「Run.sh」しかない場合はmacOS版かオンライン版をダウンロードしています。
Q. ボカロ曲の作り方の全体が知りたいです
作詞・作曲から歌わせる、仕上げるまでの流れはボカロ曲の作り方にまとめています。
まとめ
- NEUTRINOは本体も歌声ライブラリも無料のAI歌声合成ソフト
- Windows・macOS・Linux・オンライン版(Google Colab)に対応。最新は第三世代Tau
- MusicXMLの楽譜を読ませてRun.bat/Run.shで歌声のWAVを作る
- 歌詞はひらがな・カタカナ。すべての音符に歌詞を入れる
- 画面で打ち込むならWindowsの調声支援ツール同梱版、ブラウザならNeutrino Orbit Web版(α2テスト中)
- 商用利用はNEUTRINO側の制約はほぼなし。キャラクターごとの規約を確認する
この記事の調べ方・情報源
料金・ダウンロード・使い方・規約はNEUTRINO公式サイト(トップ・ABOUT・ダウンロード・FAQ・お知らせ)を2026年11月1日に確認しました。情報の整理と下書きにはAIの支援を使い、内容は公式ページと照らし合わせて確認しています。
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